前山 裕司(第4回)
1953年東京生まれ。美術評論家。2018年から現職。1981 年筑波大学大学院博士課程中退、準備室から埼玉県立近代美術館に勤務。同館で企画した主な展覧会に1988年「動きの表現」、1995年「やわらかく 重く-現代日本美術の場と空間」(オハイオ州アーツカウンシル)、2003年「トルコ美術の現在 どこに?ここに?」、2009年「ロシアの夢1917-1937」、2012年「日本の70年代1968-1982」など。2003-04年にブダペストとモスクワを巡回した「心の在り処」(国際交流基金)をキュレーション。2016-19年、「ここから」(文化庁・国立新美術館)を監修。2001年から早稲田大学で「ロシア芸術の現在」を講義。2008年「青春のロシア・アヴァンギャルド」展、岐阜県美術館などで講演会。著作に『Contemporary Artists in Japan 133』(1992年)、『西洋美術館』(共著、1999年)など。2020年、令和2年度文化庁長官表彰
山本 明尚(第4回)
音楽学者。専門は20世紀初頭のロシア芸術音楽。東京都生まれ。2015年、東京藝術大学音楽学部楽理科を卒業(卒業論文「ニコラーイ・ロースラヴェツの『総合和音』――革新と伝統」)。在学中に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。2015年12月から翌年3月、モスクワ音楽院ロシア音楽史学科に留学。2017年、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程を修了(修士論文「1910~20年代ロシア・ソ連における「革新的音楽」の創作語法――先行者A. N. スクリャービンの「影響」をめぐって」)。同時に大学院アカンサス賞を受賞。2017年から2020年まで、日本学術振興会特別研究員(DC1、研究課題「20世紀初頭ロシアの「革新的作曲家」の「革新性」再考:先行者の同定と影響の考察」)。現在、同学博士課程およびロシア国立芸術学研究所(Государственный институт искусствознания)に在籍。モスクワを拠点として研究活動を行う。2020年9月より、公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション奨学生。日本音楽学会、日本ロシア文学会、ロシア・フォークロアの会各会員。
中西 充弥(第2回)
京都大学文学部フランス語学フランス文学専修卒業。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修士課程音楽学専攻修了。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ第四大学ソルボンヌ(現パリ=ソルボンヌ大学)大学院博士課程に留学。2016年、サン=サーンスとその日本趣味に関する論文で博士号(音楽学/パリ=ソルボンヌ大学)取得。日本音楽学会正会員。専門、サン=サーンスを中心とした19世紀、20世紀フランス音楽史。
上田 あゆみ(第1回・第2回・第3回)
国際基督教大学語学科を卒業後、2010年に渡仏。パリ=ソルボンヌ大学で西洋美術史を学ぶ。同大学大学院美術史科修士課程修了。19世紀のフランス美術、ジャポニスムおよび日仏間の文化交流史を専門とする。現在はフランス人画家のジョルジュ・ビゴー(1860~1927)の生涯と作品を調査している。本年4月から一橋大学大学院言語社会研究科博士課程に在籍。