【コンサート】ピアノで聴く パリのロマンティックな風景

 

『ピアノで聴く、パリのロマンティックな風景』
2023年9月1日(金)
豊洲シビックセンターホール
大学生以上 4500円
中学生以下 2500円 / 高校生3500円
ご予約:parisharu2006@gmail.com
チラシ(PDF)のダウンロードはこちらから。
★ 当日は、画家の水本紗恵子さんによるイラストが、ステージのスクリーンに投影されます。お楽しみに!

 

1800年代前半のパリ、コンサートホールが作られ始めたとはいえ、

若い音楽家たちが身を立てるための大切な存在は、富裕層または著名な音楽家が開くサロンでした。

審美眼に長けたサロンの主人たちは、ひとたび若き才能を認めると、

金銭的にも精神的にも支え、活躍の場を提供するのでした。

今回は、サロンで奏でられたピアノ作品を、作曲家や当時の聴き手がイメージした風景別に並べ、水本紗恵子さんのイラストと共に、「音絵巻物」として聴いていただこうという趣向です。

いつものように、アトリエ・アッシュの演奏会 では、今日知られている作品以外も

たくさん聴くことができます。お楽しみに。

アトリエ・アッシュ 主宰 秦はるひ

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この演奏会は、絵画や写真のギャラリーを巡るような感覚でピアノ曲を聴いてみよう、という試みです。美術展では、時代の文化や社会、芸術家の人生を辿りながら、創作の歩みを追体験するという構成がよくとられます。同じ時代を生きた芸術家たちの作品を「時代の風景」の中で捉えると、時代の思潮が音や色彩、構図の中に浮かび上がってきます。

今回は、19世紀前半から中頃にかけてパリのサロンや演奏会で鳴り響いたピアノ音楽を通して、ロマン主義の時代絵巻を辿っていきます。プログラムは、6つの風景で構成されます。崇高な山岳の「夜明け」に始まり、鳥たちがさえずる「自然」、馬車が走り舞踏会が催される「街」、生活の心模様を描く「心」、「子どもたち」をめぐる愛と悲しみと「祈り」。そして「夜」になると亡霊が踊り、満天の星空の後に月が出て終わります。これらの情景は、音楽だけでなく文学、絵画などでも、ロマン主義の思潮が表れる「場」です。芸術家たちがイメージを共有しながらも、それぞれの手法で描いたロマンティックな音の景色を体験してみましょう。ベートーヴェン、ショパン、シューマン、リストに留まらない、時代を彩ったピアノの才士たちの作品を通して、19世紀ピアノ文化のパノラマを一望します。詳細はチラシをご覧ください。

アトリエ・アッシュ 主宰 上田泰史